横滨老字号中华料理店破产,中餐在日本的未来将会如何?

资讯2年前 (2022)发布 AI工具箱
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6月2日、横浜中華街の老舗中華料理店「聘珍楼」(へいちんろう)が横浜地裁から破産開始決定を受けたことがわかった。負債総額は3億円以上となる見通しだ。同店は5月15日に「移転のため」という理由で閉店したばかりだったが、結局、破産という残念な結末を迎えた。

6月2日,日本横滨中华街老字号中华料理店“聘珍楼”决定于横滨地方法院开启破产流程,预计负债总额达到3亿日元以上。该店5月15日刚刚以“搬迁”为由闭店,然而最终却迎来了破产的悲惨结局。

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疫情之下,团体客减少

「聘珍楼」は1884年(明治17年)に創業。正統派の広東料理を提供する中華料理店として、中華街のメインストリートである中華街大通りに本店を構えた。

“聘珍楼”开创于1884年(明治17年)。这是一家主营正统广东料理的中餐店,总店位于中华街主干道中华街大道上。

1986年に改築して7階建ての大型店となり、企業の接待、団体観光客などを受け入れた。フジテレビの料理番組『料理の鉄人』に出演した周富徳氏などが総料理長をつとめたことなどでも知名度をあげた。

1986年,聘珍楼修整为一家7层大型餐厅,可接待企业及团体游客。这里的总厨周富德等人曾参加过富士电视台美食节目《料理的铁人》,让这家餐厅声名远扬。

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2007年3月期は売上高約107億円と順調だったが、その後、次第に収益が悪化。東京商工リサーチなどによると、団体観光客の減少、コロナ禍の長期化が打撃となったようだ。

截至2007年3月,聘珍楼营业额达到了107亿日元,经营十分顺利,然而之后便走势渐弱。据东京商工调查可知,团体游客减少、新冠疫情常态化给聘珍楼带来了极大的打击。

本店跡はすでに看板なども撤去され、重厚な店構えの面影もなくなっている。横浜中華街のシンボル的存在がなくなったことに、一抹の寂しさを感じた人もいるだろう。そして、聘珍楼の閉店により「高級中華」の立ち位置が厳しくなったと感じている人も少なくないのではないだろうか。

位于横滨中华街的总店早已撤下了招牌,厚重的门面也不见踪影。随着横滨中华街这一标志性店铺的消失,很多人心中也多了一丝寂寥。此外,由于聘珍楼破产,很多人深觉“高级中餐”的地位开始变得严峻。

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接待家庭聚餐,还是商务?

「高級中華」と聞いて、同店以外に思い浮かぶ店がある人も多いだろう。横浜中華街の中にも数店あるし、東京、大阪などの都心部にもある。多くはデラックスな店構えで、店内にも高級な装飾が施されている。

提起“高级中餐”,除了聘珍楼,很多人还能想到其它的餐厅。横滨中华街内也有几家其它餐厅,而东京、大阪等大型城市也有很多。大部分高级中餐厅的装修风格都很奢华,店内也摆设着十分高级的装饰。

店舗の面積は比較的広く、ゆったりとしたテーブルや円卓が配置されており、メニューはランチでも5000円以上、フルコースでは2万円以上といった価格帯の高級中華料理店だ。

这些高级中餐厅的店面都很大,店内配有宽大的餐桌或圆桌,菜单中光是吃个午餐就要5000日元以上,套餐更是达到了2万日元以上的价格。

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有名ホテルの中に入っている場合もあるし、ビル内や路面の一軒家という場合もある。料理のジャンルは広東料理だけでなく、四川料理、北京料理の名店もある。

此外,也有设置在知名酒店内或者公寓、街道边的高级中餐厅。菜系不仅有广东菜,还有四川菜、北京菜等等。

これらを十把一絡げにして論じることは無理があるが、「聘珍楼」に似たようなタイプの店でいうと、価格帯が高いこともあり、これまで顧客の年齢層は高めで、ファミリー利用やビジネス利用が比較的多いという共通点があった。

形形色色的中餐店虽然不能一概而论,但“聘珍楼”这样类型的餐厅共同点在于,它们不仅价格高昂,食客的年龄也比较年长,而且接待家庭聚餐和商务饭局的情况更多。

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“高级中餐厅”的式微

だが、こうした共通点があることこそ、「高級中華」の一部の店の経営が苦しくなってきた理由だといえる。

然而,就是这些共同点,成为了一部分“高级中餐厅”经营困难的原因。

バブル期に「高級中華」を楽しんでいた比較的富裕層は高齢化し、彼らが飲食店に足を運ぶ回数は減った。そこにコロナ禍がダブルパンチとなった。2020年4~5月に発出された緊急事態宣言以降、ファミリーなど個人客だけでなく、ビジネス上の会食は禁止となった企業が多く、その影響ももろに受けてしまったことも関係している。

泡沫经济时期乐忠于享受“高级中餐”的相对富裕人群如今已是高龄,这群人到餐厅就餐的次数越来越少。此时再加上新冠疫情的双重打击。自2020年4月~5月日本发布紧急事态宣言后,不仅家庭聚餐的散客群体减少,很多企业也明令禁止商务会餐,很多中餐厅都受到这一系列现状的影响。

しかし、「高級中華」の立ち位置が徐々に小さくなってきているという問題もある。

不过这其中也有一个问题,那就是“高级中餐”的地位正在逐渐降低。

“正宗中餐”受到关注

ガチ中華、マジ中華とは「日本人向けにアレンジされていない中華料理」のことで、東京の新宿、池袋、小岩、埼玉県川口市など、中国人が多く住んでいる地域に多い。

“正宗中餐”( ガチ中華、マジ中華) 指的是“没有经过日本本土化的中华料理”,这种餐厅在东京新宿、池袋、小岩、埼玉县川口市等中国人聚集的地区居多。

中国から食材や調味料を調達し、中国とほぼ同じ味つけをしているのが特徴だ。「日本の高級中華」とは店構えや内装、雰囲気もまったく異なる。

这些餐厅的特点就在于食材和调料都来自于中国,味道和中国本土几乎一样。此外,这些餐厅的店面装潢以及氛围也和“日本的高级中餐厅”完全不一样。

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価格帯は「町中華」に近い路線から高級路線まで幅広く、コックはほぼ100%中国人。顧客も半数か、半数以上は在日中国人だ。料理のジャンルは、いわゆる北京、四川、広東、上海料理だけでなく、地方料理(湖南、陝西省、福建省、東北料理など)が多い。

正宗中餐的价格区间从“町中华”类似的价位一直到贵价餐厅都有,厨师基本都是中国人。食客大半也都是在日华人。菜系不仅有北京菜、四川菜、广东菜、上海菜,还有很多地方菜(例如湖南、陕西、福建、东北菜等等)。

これらのジャンルは近年勢いを増しており、テレビ番組などで取り上げられる機会も増えた。利用客は20代から60代くらいまでと幅広く、日本人の利用者の中には中国とゆかりがある人も少なくない。

这类餐厅近年来势头越来越猛,上节目的机会也越来越多。食客从20多岁一直到60多岁都有,很多在这里就餐的日本食客都和中国有着各种渊源。

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“正宗” VS “高级”

中華料理好きの人の間では「ガチ中華に食べに行く人と、高級中華料理店に食べに行く人はそもそも客層がまったく異なるのだから、同じ土俵で語ることは間違っている。ガチ中華が台頭して人気が出ていることと『聘珍楼』の閉店とは無関係だ」という意見もある。

在中餐爱好者之间有这么一种说法:“吃正宗中餐的人群和去高级中餐厅吃饭的人群是完全不同的两类人,所以二者并不能相提并论。所以正宗中餐的爆火与聘珍楼的破产并无关系”。

それは確かにその通りだろう。「聘珍楼」の場合は、横浜中華街という観光地に立地しており、中華街自体の観光客の減少も影響しているし、横浜中華街に好んで行く人は、ガチ中華には興味がないかもしれない。

的确如此。聘珍楼位于横滨中华街这一旅游 景点,中华街本身游客的减少对它产生了不小的影响,而且,爱去横滨中华街的人可能对正宗的中餐并不感兴趣。

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しかし、ガチ中華というジャンルが「日本の中華料理界」に新風を吹き込んだ影響は小さくない。

不过,正宗中餐给“日本中餐界”注入了新内容,这一点对日本中餐影响不小。

まだ全国規模ではないものの、その注目度の高さによって、日本人の中華料理に対する意識が少しずつ変わってきた、ということはいえるだろう。

虽然还未形成全国规模,但随着人们对正宗中餐的关注度越来越高,对日本中餐的观念就会慢慢产生变化。

日本の「高級中華」を本場中国の料理と同じようなものだと思っている日本人はかなり減ってきているだろうが、それでも、ガチ中華が注目されるまでは、本場の中華料理がどのようなものであるかわからない人もいたし、「高級中華」もそれなりに存在感があったように思う。

越来越多的日本人意识到,日本的“高级中餐”和正宗的中国菜不是同一种类型。但在正宗中餐进入大众视野之前,很多人其实并不知道正宗中餐是什么样子的,因此日本的“高级中餐”才有它的一席之地。

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正在变化的中餐界

だが、ガチ中華のクオリティが高く、その味を好む人が増えてきたことにより、日本の中華料理界のカジュアル化が進み、わざわざ高い値段を出す「高級中華」を食べに行こうというモチベーションが減り、その立ち位置が難しくなってきたということはいえるのではないだろうか。

随着越来越多的人喜爱正宗中餐的高品质美味,日本的中餐界也开始了亲民化进程,很多人不愿意专程花大价钱去吃“高级中餐”,所以,它的地位越来越难以维持。

「高級中華」の中でも、高いクオリティ(味)を維持している店は別だが、それ以外は中途半端な存在になっていくかもしれない。

“高级中餐”当中,除了继续维持高品质好味道的餐厅外,其它餐厅可能会逐渐没落。

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人口減少、高齢化などもあり、この先、ガチ中華の市場が大きくなっていくことはあるとしても、高級中華という市場が大きくなっていく可能性は低いと感じさせられる。「聘珍楼」の破産はその序章であり、日本の中華料理界が変わっていくきっかけではないか、という気がしている。

随着人口减少和人口老龄化问题的加深,未来正宗中餐的市场会越来越大,而高级中餐的市场继续扩大的可能性很低。“聘珍楼”的破产可能就是一个开端,是日本中餐界开始变化的一声“枪响”。

原文标题:

横浜中華街の老舗「聘珍樓」が破産 「高級中華」の立ち位置が厳しくなった理由

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